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 新大阪。

試験勉強の現実逃避に、最近思うことをつらつら書いてみたいと思います。


「新大阪」といえば、新幹線の駅だけど、数年前のヒット曲に「新大阪」という歌があって、その歌詞が好きというか嫌いというか。

♪〜さよなら 今年はこれで逢えるのは最後だろうね
キスしたら滲むホーム 抱きしめたその後で悲しい笑顔
(中略)
ヘッドフォン あなたの好きな歌を聴く最終列車
直ぐにまた声が聴きたい 何気なく電話した次の約束を〜♪


東京へ帰る恋人を見送りにきた私。年の瀬。「今年会うのはこれで最後だね」。

家へ帰るの電車の中で、恋しいあの人が好きな歌を聴く。歌を聴くにつけ、あの人のことが思い出され、つい電話をかけてしまう。「次はいつ会えるの?」

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自分にとって、これまでそうしたシチュエーションを提供してきた舞台というのは、新大阪ではなくて、成田空港だったり東京駅だったり、あるいは蒲郡駅だったりしたのかな。

特に成田空港はいろいろ思い出深い。

一年間の留学へ出発する日、当時お付き合いをしていた人に見送りに成田空港まで来てもらった。午後3時のフライトだったけど、余裕を持って午前中には着いて、チェックイン等手続きを済ませて、お昼ごはん。そのお昼ご飯がロースかつだかとんかつだったかなんだけど、いまいちはしも進まなければ、たべてものどを通った気がせず、しまいには泣き出してしまうという始末・・・。付き合い始めてからまだ間もなかった当時の自分にとって、4ヶ月間も会えないというのはあまりに厳しい現実だった。
(少し話題はそれますが、こうした経験があるので、私は東京−大阪くらいの距離感では、遠距離恋愛と呼びませんwww)

留学してからひとつめの学期が終わったころ、日本に帰国。留学期間は半年残されていたが、当時、私は大学の4年生だったので、同級生の多くは自分の留学期間中に卒業してしまうことを考え、また、少しリフレッシュしたいと思ったこともあり、一時帰国を決断。
1ヶ月間の一時帰国から、アメリカへ再出発する日も、お友だちに見送ってもらった。そのときも成田空港。晩ご飯はおそばだったが、やっぱりのどをとおらなかった。今回は泣かなかったけどね(^^;; それでもお互いにどうも名残惜しくて、「時間はまだ大丈夫」とか言いながら、ぎりぎりの時間にゲートを通ることに。結局出発(離陸)の数分前に飛行機に搭乗・着席。出国手続きのところまで、航空会社の係さんが呼びに来ていました(スミマセン)。

直近では、この前の夏休み。韓国の学生と熱い夏を過ごした日韓学生フォーラムの最終日。仁川国際空港で、涙、涙。密度の濃い2週間はあまりに早く過ぎ、いわば突然の別れのようでした。昼ごはんはビビンパだったかな、6人かそのくらいのグループでたべましたが、私自身はやっぱりあんまり会話ができませんでした。「ああ、またついにこのときがやってきたんだな」と。
日韓学生フォーラムの場合はもっと象徴的だったなって思います。日韓の学生合わせて40人ほど。おそらくもう二度と、全員がそろって一堂に会することはないだろうと考えると、いっしょに過ごした2週間は、人生においてほんとうに奇跡的な時間だったんじゃないかと思います。もちろん時間だけでなく、議論したこと体験したことは、歴史的一回性の連続で、何もかもかけがえのないものばかりだったと思います。韓国の友人たちと会えなくなること以上に、そうした2週間が終わろうとしていることに、涙が止まらなかったのかもしれない。

こうした経験がいろいろあったせいもあって、空港で時間を過ごすこと自体、どうにも好きになれない。もちろん楽しい楽しい空港もあるんだろうけど、どうしてもマイナスイメージが先行してしまう。あるいは、こうした思い出がついつい思い出されてしまう。

見送りに来てもらうことはとってもありがたいことではあるけど、やっぱりつらくてね。どうしても快くさわやかにとはいかないことが多いと思う。見送りってしめっぽくなってしまうことが多くて、そういう雰囲気が本当にすごく苦手。できれば、出発は自分ひとりで淡々とそのときを迎えたい感じ。あるいは少なくともさっぱりとしたい。まあそれも、つらさとかさみしさを覆い隠したいがためだし、そもそもがぜいたくな悩みなのかもしれないけど。

まぁそれでも、それまでの瞬間(とき)が充実していれば、前向きに迎えることもできるのかもしれないな、と思う。だからこそ、来てしまうその日に向けて、当たり前のように漫然と過ごしてしまいがちな日常のひと時ひと時を、いつも大切にしていきたいなあと思います。

コメント

似たような経験がたくさんあるので、社会人になっても成田空港に行くときはホロっとすることもあるんでしょうな。

ぼくはそんなときは、ホロっとすることなく、すたすたと空港を通り抜けていきたいです(^^;;

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