« 健康診断をうける。 | 速報! »

 イラクでの日本人拘束事件について。

「イラクで拘束されている3人を無事に助けるための署名をおねがいしまーす!」

今日は、朝から昼まで、高田馬場駅で署名を集める活動をした。拘束されている日本人のひとり、今井くんは、昨年のゼミ合宿で北海道に行ったときにに交流した高校の出身である。今回はその今井くんの高校の友だちから連絡を受け、人質になっている3人を無事に助けるための署名を集め、国に届けるという活動のお手伝いをさせてもらった。

ぼく自身、今井くんと面識があるわけではない。しかし、このニュースが報じられてから(正確には後輩から連絡をもらってから)とても他人事のようには思えず、放っておくことができなかった。でも、たった一人の大学生(とりわけ政治的に有効な人脈を持っているわけでもない)である自分に何ができるのか、と半ばあきらめのような気持ちの中で、何もできない(していない)自分にいらだちを感じていた。「何かしたい」という思いは、当初から強く持っていた。

そして今朝、人質を助けるための署名活動をするという連絡を受けた。微力ながらも協力できることに喜びを感じた。今日一日、署名を集め、国に提出するところまで、お手伝いさせてもらった。

拘束されている3人のご家族は「私たちだけでは国は動かせない」と、昨日言っていた。しかし、自分たちの活動が、せん越ながらも家族を後押しすることができるのではないか、と署名をおねがいしながら考えていた。全国に同じような思いを抱いている人はきっとたくさんいると思う。おそらく今日署名をしてくれたほとんどの人は、多かれ少なかれ、昨日からの報道でそう感じていたのだと思う。

最悪の事態なんて考えられない・考えたくもない。相当困難な事態だからといって、そこであきらめていいのか。国全体で見殺しにするつもりなのか。私はどうしても、ここに納得がいかなかった。

確かに政治的判断の前においては、無力であるかもしれないが、やはり無力だからといって、あきらめて引き下がってしまうわけにはいかない。少なくとも今回は、引き下がるわけにはいかなかった。行動しないと何事もはじまらない、何事も起こせない。たった今日一日の活動で、満足してしまうのは確かによくないとは思うけれども、このような地道な努力の積み重ねが、大きくは社会を変えていく原動力になるのだと思うし、ぜひともそうなってほしい。また、そう思う人ひとりの力は微々たるものであっても、日本中の同じ思いを持っている人が行動を起こしたら、それは大きな動きとして世の中に影響を与えることができるはずだ。

この署名に託された思いをぜひとも小泉首相に理解していただいて、「人の命は地球より重い」勇気ある決断を求めたい。

(なお、12〜3人での活動(3〜4時間)で、約500筆の署名をもらうことができた。ご協力いただいたみなさまには、この場を借りて御礼を申し上げ、ご報告します。)

コメントを投稿