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 老舗カメラブランド姿消す コニカミノルタ撤退

 コニカミノルタホールディングスは19日、3月末でデジタルカメラとフィルムカメラ事業から撤退すると発表した。コニカの前身、小西屋六兵衛店が1873年に創業してから130年余続いたカメラの老舗ブランドが姿を消すことになる。
 名門メーカーのニコンも1月、一眼レフフィルムカメラ事業から事実上撤退する方針を表明しており、デジタルカメラの急速な普及や競争激化で、愛好家らに親しまれたカメラが次々と市場からなくなることになった。
 カメラ事業は、コニカミノルタの売上高の4分の1強を占めるが、デジタル一眼レフカメラの参入遅れに加え、価格下落に対応しきれず赤字が続いていた。このため「企業価値向上のため、負の資産化する事業はやめる」(太田義勝副社長)ことを決めた。今後は成長が見込める液晶フィルムなど光学事業や複写機に力を入れる。(了)
(共同通信) - 1月19日20時14分更新

ガーン!!なんと、ミノルタカメラが姿を消すことになるとは!!一ユーザーとしては、かなりショックであります。もう一眼レフ市場っていうのは、どんどん縮小していってしまうのかなあー、フィルムカメラがなくなって、みんなデジタルカメラになってしまうんだろうか・・・。

一眼レフカメラに対する思い入れは強いけど、せっかく日経新聞を読んでいるので、あと、就職活動をしていて、顧客に対するサービスの向上云々といった文言をよく聞くので、今回はちょっとミノルタカメラの一ユーザーとして考えてみたいと思います。

まず心配なのは、今使っているミノルタの一眼レフ(ちなみにレンズは父親譲りのトキナーというメーカーのもの)はどうなっちゃうの?今後とも修理や点検はしてもらえるの?ってことです。

まあふつうに考えれば大丈夫だと思いますが、いちおうプレスリリースをチェック。すると「これまでお使いいただいている(中略)ミノルタブランドのカメラ・レンズなどのアフターサービスは、ソニーに委託」するそうで、どうやら大丈夫そう。ま、さすがに当たり前というところでしょうか。また、ソニー向けのデジタル一眼レフカメラは、引き続き製造をしていくということで、その意味では、ミノルタというブランドが消えてなくなるというわけでもないよう。顧客に対するサービスも、これまでと同じように継続されるようで、ひと安心。とはいえ、営業利益は73億円の赤字。額の大きさに実感はないものの、カメラ事業それ自体が赤字ということに驚きを隠せません。

ちなみにコニカミノルタのデジタル一眼レフカメラ、ぜひともほしいと思っていたものの、レンズ交換式のものだと、なんと17万円もする!!パソコン買えちゃうよー!という値段。とはいえ、スペックもかなり充実していて、どちらかというとプロ・ヘビーユーザー向け仕様かな、という印象がしてました。

また、フィルム事業も撤退するそうですが、正直ネガカラーフィルムのユーザーで、基本的にどのメーカーのフィルムでも変わらないと思っているぼくとしては、あまり影響のない発表です。偶然にも今使っているフィルムはコニカミノルタですが、これはたまたま安かっただけですから(^^;;

新聞を読んでいると、実はコニカミノルタという会社の売上高は、その半分を事務機や工学部品が占めているそうで、今回の撤退によって、当該分野にさらに経営資源を集中させていくようです。ミノルタからカメラを取ったらどうなるんだ?とか思ってはいたものの、意外にそうでもないんですねー。

これがしかし、資本主義市場経済の現場なんだなあ、と実感。この発表は非常に身近に感じられました。そして、様々な企業が説明会で言っている「強い事業をより強く」という戦略・プランが、どういう意味であるのかよくわかりました。すなわち弱い事業は文字通り縮小・売却・譲渡して撤退していくということなんですねー。

ちなみに、今回の一連の動きには、きっとどこかの投資銀行かコンサル会社かがアドバイザリーをしているんだろうなー、そして、願わくば自分もその一端に?と就活生は思うのでした。

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