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 新年のごあいさつ。

新年あけましておめでとうございます。

昨年はいよいよ大学も四年目をむかえました。年初から多くの同級生が就職活動にはげみ、次々と進路を決めていく中で、ぼくは夏からの留学にむけて、オーストラリアへの短期留学と授業とで、せっせと英語を勉強していました。大学のお友だちは、文字通り世界へ日本へいろいろなところにちらばっていくようで、彼らの活躍を聞くのは楽しみである一方、会う機会が減っていくことはさみしくもあります。

ぼくは夏からアメリカへ留学していました。(年末年始は実家に帰ってきています。)はじめはなかなか新しい環境になれるのが大変ではありましたが、授業やサークルでお友だちがだんだんとできるようになり、同時に、英語にも自信が出てきて、余裕が出てきたなあ、というところで、12月をむかえ、学期を終えました。留学中に一時帰国するのは、本来はあまりよいことではないのですが(したがって後輩にはすすめません)、さまざまな事情を勘案した上で帰ることに決めました。(詳しくはhttp://schneider.cside.com/weblog/archives/000121.htmlを参照。)

今学期の勉強は、政治・公民権運動・ジェンダー・宗教がキーワードでした。
政治面は、いうまでもなく大統領選挙です。大統領候補の演説会など、大学の内外で開かれる選挙関連のイベントにはできるだけ参加し、また、授業でもアメリカの政治について議論をする機会がありました。アメリカ大統領はいままですべて「白人」の「男性」でしたが、そのことを指摘して、それ以外の集団やグループに属する人々が大統領になれる可能性を論じたレポートも書きました。(詳しくはhttp://schneider.cside.com/essays/nonwhite_president.htmを参照。)
公民権運動は留学先でもっとも勉強したかった内容でした。自分の問題意識との関連で、「異人種間の結婚を禁じた法律」について(ずいぶんマニアックですが(苦笑))勉強をしました。州と時代によって人種の定義が異なっていることを指摘した上で、人種を定義することと純粋な人種の神話について論じました。(詳しくはhttp://schneider.cside.com/essays/intermarriage.htmを参照。)
ジェンダーの勉強は日本での問題意識を維持し、その視点からアメリカ社会を見るいい機会となりました。学期を通じて一番仲よくなった友だちはゲイであることを公言して大学生活を送っています。また、ゲイが主人公であるテレビドラマ(シットコム)も大変人気があり、概して、セクシュアルマイノリティーに寛容である社会であるように感じました。(もちろん宗教的な理由もかかわっていると考えられるヘイトクライムが多く起きている事実も見逃せないところではあります。)(詳しくはhttp://schneider.cside.com/essays/gays_and_media.htmを参照。)
この点に関連して、今学期の勉強の中で新しく得た視点が宗教です。政治から日常生活の細かなところまでいたるところに宗教、特にキリスト教の影響を見ることができました。自分自身の体験もふまえ、宗教とはいったい何なのか、なぜ人々の思想や行動までに大きな影響を持つのか、強い興味を持ちました。
このように勉強面は大変充実していました。大学に入ってからもっともよく勉強した学期のひとつであったことはまちがいないでしょう(苦笑)

また、学期をつうじて、ウェブログ上に日記をほぼ毎日のペースで更新していました。「アメリカ留学体験記」というほどの大それたものではありませんが、ぼくの生活の一端を知っていただけるかと思います。(宿題になっていたこともあり、すべて英語で書いています。そんなにむずかしいことは書いていません(苦笑))

そんななか、昨年のいつからか、メールマガジンの発行とホームページの更新が滞っておりました。昨年の前半は、英語の勉強とサークルでいっぱいいっぱいになり、まもなくアメリカに留学。何の連絡もよこさずに、ふじたはいったいなにをやってるんだ、とひさしぶりにホームページを見たら全部英語になっていた・・・という声(苦情)を、多くの方からいただき、このたび、新しい年の幕開けに合わせて、日本語の方も英語の方にもご覧いただけるようなページに作り変えました。このウェブログもひさしぶりの日本語による更新となりました。本年も、昨年同様ホームページをご覧いただき、たまにはコメントをいただけるとそれが大きなはげみとなります。どうぞよろしくお願いいたします。

2005年がみなさまにとってよい年でありますよう心よりお祈りしております。

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