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 地方と、東京と。

今日、久しぶりに小学校からの友だちと会った。

ぼくと同じく東京の大学に通っているのだが、会うのはけっこう久しぶり(一年半ぶりくらい)だった。それでも話のたねはつきることがなく、お互いの近況報告からはじまって、小学校・中学校のときのこと、いま勉強していること、サークルのこと、ふだんの学生生活のこと、就職・留学のこと、将来のこと、その他、政治・経済・国際情勢にいたるまで、実にいろいろなことを、夕方から夜遅くまで、渋谷から新宿まで歩きながら、食べ放題のすき焼きをしながら、コーヒーを飲みながら、ずっとずっと話していた。時の流れも非常にはやく感じた。

話していて、意外にも、自分と専攻のちがう人(彼は経済学が専攻)と真剣な議論をする機会があまりなかったことに気づいた。(ゼミでもサークルでもだいたい興味関心のあることは似かよっているし、主にそういう人としか、議論してこなかった。)
ふだんは自分にとっては当たり前だと考えていることも、一から説明しなくてはならず、また、考え方や視点・観点が大きく異なっていることもあり、それがすごく勉強になり、同時におもしろかった。(しかし、そういう意味では、自分の通っている大学は総合大学であるはずなのに、そのメリットを十分には生かせていなかったということなんだろうか・・・(^^;; いや、ただ自分のまわりに経済を専門としている人がいなかっただけかな。)

そんな中、たまたま、ぼくが来週のゼミで、地方分権について発表を担当しているという話になり、発表内容や論点についていろいろ話しているうちに、将来、地元か東京か、どっちに就職するかという話になった。

進学等で東京にいったん出てきた人で、地元にもどる人は多くない。これは愛知県に限らず、どこの地方も同じだと思う。「地方分権の時代」といわれて久しいが、現状では、まだまだ(実質的には)地方分権は進んでいない。それに東京で生活することの便利さに慣れてしまっているし、東京のほうが、地方よりも活躍のフィールドが大きく、より多くの仕事があり、自分を生かせるチャンスがたくさんあるように感じられる。正直なところ、地方や地元には、(残念ながら)あまり魅力は感じない。同じ街で育ったもの同士ということもあってか、この点において二人は一致した。「まー、地元にはもどらないだろう。少なくとも地元にもどることを前提に就職はしない。」

また、一方で、地元から東京に出てきて、東京の大学に通っている人も決して多くはない。成人式のときに強く感じたことだが、かなりの数の同級生が、地元の大学や専門学校に進学しているし、すでに地元に就職して働いている人も多くいる。東京に出てきている自分が少数派であったのにはおどろいた。

東京で生活していると、地元とどんどん疎遠になっていくのを肌で感じる。学生の今ですら、実家に帰ることは年に数回であるし、ましてや東京で就職したとしたら、それこそ年に一回帰れるかどうかという程度になってしまうかもしれない。地元の友だちとは意識してつながりを保つようにしていないと、会う機会はほとんどなくなってしまうだろう。

自分が地元にもどることが、地域の活性化につながるかどうかはわからないが、地方に魅力がないからといって、このまま東京に就職してしまうことに、少し未練のようなものを感じる。地方分権に逆らい、人口減と過疎に貢献してしまうような気さえする。かといって、積極的に地元で就職し、ずっと地元で暮らしていきたいとも思わない。

少しばかりぜいたくな悩みのような気もするが、気持ちは大きく揺れている。

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