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 選挙に行ってきました。

ちょうど一週間前は、私の住んでいる新宿区の区長選挙でした。私の実家は愛知県ですが、東京の大学に通い始めてから、住民票をこちらの自治体に移しておりまして、何度かの引っ越し(八王子→豊島区→(アメリカ)→新宿)を経て、現在は新宿区の住民として生活しています

地方自治法上、首長は自治体行政のトップであると同時に、国政における議院内閣制とは異なり、意思決定について議会に依存していない(左右されない)緊張関係を持っています。このため、首長の意向次第では、従前の行政とは大きく異なるようなドラスティックな改革も(比較的容易に)実行しうるわけで、当然に住民の生活にも大きな変化が出る可能性もあります。

日々の生活に関わることですから、住民として関心を持って当然だと思いますし、私個人としては、そうした日々の生活に関わることであるならば、候補者についての情報をきちんと収集し考えてから、投票に臨みたいと考えていました。また、可能であれば演説会や街頭演説などにも足を運んでみたいと思っていました。

しかしながら今回、私自身は結局のところ、大学の用事等々に忙殺されて、演説を聞く機会をつくれず、候補者についての情報を集めることができませんでした。また、現在新聞を購読していないこともあり、選挙公報を手にすることすらできませんでした。選挙期間なのでポスティングもあるかなあと思っていましたが、結局選挙期間を通じて、とある政党のチラシが一枚、ポストに投じられただけでした。

情報が不十分なまま、誰かに投票するのも申し訳ないと思いましたが、だからといって投票しないわけにもいかないし、投票率を下げたくないとも考えました。考えあぐねた結果、今回初めて「白票」を投じました。

「白票」については、評価はさまざまだとは思います。正直なところ、候補者の顔や名前や年齢、知名度や職業だけで投票を決めようかとも考えましたが、やはり私としては、その程度のいい加減な気持ちで投票権を行使することはできないと感じました。

私に情報が入ってこなかったのか、情報はそもそも自分から収集するべきものなのか、議論があると思います。私自身は、情報は自分から収集するべきものだと思います(とりわけインターネットの活用が現代においては重要だと思います)が、選挙期間については、有権者に情報が自然と入ってきて当然だと考えています。候補者には(自分の思いを実現するためにも)そのくらいの運動を期待したいと思います。

あるいは、そもそも新宿区にある大学に通うだけの人(学生)は、この選挙においてステークホルダー(利害関係者)ではない、という見方もできるかもしれません。私自身の日々の生活も、徒歩5分の大学と自宅を往復するだけですし、行政との関わりがあるのはごみ収集くらいです。もちろん住民税も払っていません。そう考えると、そもそも行政に意見する資格も持ち合わせていないと言えるかもしれません。

果たして「白票」は選挙権を放棄しているのでしょうか。その棄権は、やはり「よくない」ものなんでしょうか。

「白票」を投じるためだけに投票所に向かい、候補者名を記すふりをして無記名のまま投票し、投票所を後にしたときに、ある種の「うしろめたさのようなもの」を感じてしまいました。でも私としては、私個人としては、何も考えないままに投票することのほうが、きっともっと大きなうしろめたさを感じていたかもしれない、とも思うのです。もっとも、そもそも大半の選挙が投票率が50パーセントを超えないままに決着する現実を見れば、「白票」を投票することそれ自体で悩むのもあまり意味をなさないような気もします。まずは何より、多くの人に選挙に行ってもらうことを期待したいものです。

<追記> 新宿区長選挙 選挙結果の概要
有権者数 23万7315人
投票総数 63079票
投票率  26.58%
無効投票数 1053票
  うち白票  669票
 

コメント

一度でいいから自分の名前を書いてみたい。
立候補するのではなく、「無効票」で(笑)

白票投じるくらいなら、「ふじた裕喜」にイピョーウ!

へへへ、コメントありがとう!おれは立候補して、自分の名前を書いてみたいけどねw

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