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 「初心」表明演説。

アメリカへの出発をいよいよ明後日に控え、大学に入って以来、ずっと夢見ていた留学が、いよいよ現実のものとなろうとしている。ここで留学前の決意と新鮮な気持ちを書きとどめておきたい。

留学先では、英語English as a second language(ESL)と並行して、多文化主義Multicurtural studiesを勉強する。

英語については、一年間でどの程度まで力を伸ばせるか、不安な点はあるものの、さしあたり目標としては、旅行ができて、なんとか日常生活が送れる程度から、さらに使いこなせるように、自分の意見が主張できる程度まで、しっかりと勉強して身につけてきたいと思う。

また、多文化主義Multicurtural studiesとは、平たく言えば、民族差別や人種差別についての勉強である。

興味を持ったきっかけはジェンダーの視点である。すなわち、社会的な「性」であるところのジェンダー(社会の中での「男性」と「女性」の区別)が暴力性をもち、差別につながっていること、そしてそれが実は恣意的に構築されたものであることを学んだが、この視点をさらに広げていくと、「民族Ethnicity」や「人種Race」も同様に、作られたものであることに気づく。そもそも同じ人間であるにもかかわらず、肌の色や脳の大きさなどがことさらに差異化され強調されることによって、民族や人種の差が作られ、優劣が主張されてきた。アメリカでは特に、時代や地域によって異なる境界が、法律や裁判によって作られていた(具体的には、入国や市民権、政治と政策に大きく関わっている)。こうした区別が人々の意識に浸透し、差別が起きている。

こうした、理論的なところだけでなく、アメリカに行って、自分がマイノリティの一員となることによっても、実際に差別の現場にふれ、差別を身をもって感じてきたいと思っている。

それから楽しみなのは、11月の大統領選である。アメリカ一国の今後を左右するだけでなく、日本と世界の命運もかかった選挙である。ブッシュかケリーか、その影響ははかりしれないほど大きい。選挙に向けての、その熱を感じてきたい。

新しい環境で始まる生活への期待と不安が交錯する中で、日常で英語を使う現実感こそないものの、しばらくはアテネオリンピックの話題で盛り上がることだろう。選手の活躍がルームメイトとの話すきっかけとなるとよいと思う。

大学に入って、実にいろいろな人に出会った。仲のいい友だちの中には、もうしばらく、ずっとしばらく会えないであろう人もいる。後輩にも少なくとも、半年から一年間は会うことはできない。この大学生活で関わったいろいろな人に、「がんばってこい」「お見送り」「追い出し」イベントを企画してもらった。大変感謝している。

多くのみなさまのはげましと応援を受け、その大きな期待に応えられるよう、精一杯がんばってきたい。そして一年後、ひとまわりふたまわり大きくなって帰ってくることをここに固く約束をして、行ってまいります!

*なお、留学先での様子は、随時ブログにのせますので、どうぞご覧ください。

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コメント

おー行ってこーい!
インターネットでいつでも会えるぞー!
頑張ってきてくださいよーー ノシ

お見送り行けず、申し訳ありませんでした。
ふじたなき日本、早稲田、愛知は我々がお守りいたしますので、心置きなく勉強してきてください。またメッセでいろいろ相談に乗ってくださいね!

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