親子の対話

花粉症にまつわる顛末(私の場合)

 「どうにも鼻水とくしゃみがとまらない・・・。」

 そんな毎日が続いていた昨年の3~5月。それが花粉症ではないか、という疑いは自分の中にも、また周りの人たちの間にもあったものの、なんだかんだと忙しさを理由にして、結局のところ、医療機関を受診することなく、昨年はシーズンを終えた。

 そして、今年に入り、またその季節を迎えようとしていた。

 昨年は鼻水とくしゃみがあまりに気になり、普段の生活に支障をきたすほど(気になって集中力が低下するとか、ティッシュを必要以上に使うとか、そんな状況)であったことから、早めに専門医を受診することが肝要であるとの助言を、長年の花粉症患者当事者の一人である母親を始め、数々の方々からいただいていたが、(また言い訳だが)なかなか都合がつかず、機会を逸したままでいた。

 しかし、昨年のような苦労と恐怖、生活への負担、また、(花粉症を治療しないことによって生ずる様々な)機会の損失を考えると、治療しないことを選択するにはあまりに不都合が多いと感じるようになり、意を決して、身近な耳鼻咽喉科にかかることとなった。

 ・・・と、まあ堅苦しく書きましたが、要は昨年はあまりに花粉症に苦しんだので、もう二度とあんな苦しみを味わいたくないと思い、今年は早めに耳鼻科にかかることにしました。

 最初に受診したのが1月末(1月25日)。

 初診の医院だったため、説明に苦労したことと、自分自身も自覚症状がなかったことが非常に多く、先生に指摘されても全く心当たりがなかったことばかりで、初めて気づいたことが様々にあったため、なかなか会話がかみ合いませんでしたw それまで、いかに自分が、自分の健康のこと、とりわけ鼻やのどのことを気にせずに生きてきたかを実感せざるを得ませんでしたorz

 初診では、とりあえず2週間分の薬(点鼻薬、点眼薬、抗アレルギー剤)を処方してもらい、対策を開始することに。先生の見立てによれば、スギの花粉で典型的な症状を呈しており、また、のどや鼻の状況から、アレルギー症状が見られるとのことで、アレルギーに対する対症療法によって治療を進めるとのこと。

 しかし、2月も中旬を過ぎた頃(そろそろ花粉症シーズンも本格化するかなあという頃)、どうしても鼻水とくしゃみが止まらず、薬が効いている感覚がなかったため、薬がなくなる2週間を迎える前に再度受診(2月20日)。「まだ花粉のシーズンは始まってないんだけどねえ~」とおっしゃる先生に訴えて、少し強めの抗アレルギー剤に薬を変えてもらうことになりました。

 変更をしてもらった薬の効果は(自分自身の感覚を根拠にすれば)てきめんで、花粉症のシーズンを過ごしていると、全く感じることがないままに過ごすことができました。念のためマスクは始終つけていたものの、正直なところ、薬の効果によってマスクがあってもなくても変わらないのではないかと思えるほどで、出がけにばたばたしていてマスクを忘れて外出していても、花粉の影響を感じることはほとんどないような有様でありました。

 そして4月末。

 「これでだいたいスギ花粉の季節は終わりますから、薬がなくなっても特に症状を感じることなく、問題なく過ごせるようであれば、もう今シーズンは来なくていいでしょう」との趣旨のお言葉を先生からいただき、ステレオティピカルな花粉症のみなさまと同じように、自分もこのまま無事に今シーズンを終えることができるのだなあ、そしてもう医院に通わなくてもいいのだなあという喜びと、マスクを手放し花粉症を話題にできなくなることへの一抹の寂しさを感じつつ、日常生活に戻ることとなりました。

 ところが・・・、薬をやめた直後(5月中旬)から、朝の起床時ののどの痛みと鼻づまり、また日中も、断続的な鼻づまりに悩まされるようになってしまい、いつまでたっても症状が改善されないことから、やむなく再度(6月初旬(6月1日)でしたが)受診することとしました。

 先生に一部始終を伝えると、やはりスギ・ヒノキではない、ほかの花粉の可能性があること(端的にはブタクサでしたが)、また、花粉の症状だけでなく、風邪の症状も見られることを教えていただきました。また同時に、少し風邪の症状も見られるとのことでした。そして、先生のもとでは、それまで検査を受けていなかったことから、血液検査も実施していただくこととしました。

 花粉症の血液検査は、比較的簡便にアレルゲンを明らかにすることができると聞いていたこともあり、内心自分では待ち望んでおりましたw 画鋲の針のようなものを左手の中指に刺して、出てきた血液を採取。20分ほど待って出た結果は、スギ花粉のみ陽性で、他の種類(ブタクサやハウスダスト、ヨモギなど)は陰性とのこと。

 先生も予想外の様子で、(予測が外れ)若干残念そうではありましたが、私としては結局のところ、人より過敏・過剰に反応しているというだけで、納得することとなりました。人より少し早い段階で反応し、かつ、人より長く症状を感じるというところでしょうか。(しかも追記すべきは、いま現在もまだ花粉症様の症状を日々感じているということですw)

 昨年よりも花粉が少なかった今年で、このような症状だったことを考えると、来年以降はどうなるか、まだ経験値が少ないこともありますが、何とも想像がつきません。しかしながら、今年明確になったことは、薬による対症療法で、生活に支障のないレベルにまで症状は大きく軽減できること、そして、そのために無理なくシーズンを過ごすことができるという事実です。

 そこで、花粉症に苦しんでいるが、まだ病院に行っていないというみなさんには、ぜひ受診をすすめたいと思います。受診するかしないかは、人生を大きく左右するほどの大きな差をもたらすと私自身は強く感じています。通院や服薬に対する億劫さは私も理解します(だいたい昨年はそのために受診しなかったわけです)が、その億劫さを上回る利益を今年は感じています。何より花粉症のことを気にしなくて済むようになることが最大のメリットです。そんなわけで悩んでいるみなさんは、来年こそぜひ受診しましょう◎

 *写真は1月末に処方された薬の一覧。たくさんあるように見えますが、多いのは説明書w 薬は手前にある錠剤と、点鼻薬、点眼薬だけです。それでもやはり受診を億劫に感じてしまいますでしょうか・・・(^^;;
pollendesease

啓蟄をめぐる親子の対話

3月6日の母親からのメール。

タイトル:今日は啓蟄
本文:暖かいを通り越した陽射しになった
例の団子……ちゃんと置きましょうね。
何事も予防が大事だよ

 ひとり暮らしを始めてから、もう10年以上が経過しているものの、この間、お目にかかったのはおそらく数回程度。特別な対策をしていたわけではなかったが、自分自身も相手が好きではないし、相手もきっとそんな自分を好んでいなかったのだろう、お会いする機会は、決して多くはなかった。

 しかしながら昨年になって、2度も連続してお会いする機会があったため、やむなく本格的な対策をとらざるを得なくなった。ひとり暮らしをし始めて初めて、スプレー等を購入し常備した。(これまで持っていなかったという事実が、いかに出会いがなかったかを物語っていよう。)

 そうした一部始終を、年始に帰省したとき、話題にしたところ、「だんご」なら年に1度の作業で、手間暇をかけることなく、対策ができるとのこと。さすがに去年はもう懲りたので、さっそく導入することとして、実家で使っているのと同じものをもらった。

 そして、啓蟄から数日が過ぎた先日、ようやく作業のための時間がとれたので、配置に取りかかった。

 パッケージをあけると、何ともフルーティでいい香りがただよう。

 「わざわざご本人を呼び寄せてしまうのではないか」と心配したくなるくらいで、外箱にも「好みのブレンドで~逃さず誘う」とあり、本来なら「誘いたくもないし、むしろ逃がしたい」という心情とは、著しい乖離を感じざるを得ない。啓蟄の日に出てきたところを、そのまま家にお呼びしているような錯覚すら覚えてしまう。

 母親によると、「目で見えない隅っこ」が配置のポイントのようで、間取り図に図示してもらった感じでは、特に洗濯機や冷蔵庫、洗面のまわりなどに重点的に配置した方がよいとのこと。たかだか26平米の部屋に、18個は多いかとも思ったが、保存できるわけでもなく、余らせても仕方がないため、母親おすすめのポイントの他に、トイレやベッドの下、机と壁のすき間や窓際など、いかにもお会いできそうなところに、まんべんなく配置した。

 効果が目に見えてこないことこそ難点だが、この件に限っては、出会いはないほうがいいので、お会いできなくて残念というところで、よしとしなければならないのだろう。今年は安心して夏を過ごせることを期待したい。

*どんな出会いのことか、もうおわかりですよね?(^o^;;
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